2016年3月22日火曜日

PCB廃棄物

大阪 日本橋にある不動産会社「常盤ビル」です。

3月初旬に大阪市環境局主催で「PCB廃棄物の処理に関する説明会」
に参加してきました。

PCB廃棄物とは、PCBが混入した変圧器、コンデンサー、安定器等
を指します。これらは昭和47年以前に製造された電気関連の設備
に関わる器具・部品です。

PCBの説明は話が長くなるので避けますが、PCB廃棄物を所有している
所有者(工場、建物所有者等)は、規定に則って処理しなければなりません。
このPCB廃棄物にも大別して低濃度のものと高濃度のものがあり、低濃度
のも中心に処理は進んでいるようですが、高濃度に該当する「安定器」は
昨年ようやく処理の受付が開始されたところで上手く処理が進んでいない
ようです。各自治体に保管の届け出がされているPCB廃棄物の物量と
処理工場の処理能力との関係で、処理能力の方がまだ追いついていない
のでしょう→最終的に高濃度は平成34年3月31日、低濃度は平成39年
3月31日までに処理が義務づけられてます。

当社は既に変圧器の処理は完了しているのですが、蛍光灯等に使われていた
「安定器」を数量は少ないのですが保管しています。厳重に管理しているので
保管自体には問題ないのですが、処理申請を昨年しているにも関わらず半年
経過した現在でも具体的な処理の指示がない状態です。


ペール缶に入った安定器


色々と細かい話はあるのですが、当社としては指示待ちで当分「安定器」を
保管せざるを得ないです。さらに問題なのは処理費用の大きさです。
1KG当たり基本的に30,240円かかり、各種助成措置はあるものの
大きな負担となります。

しかし、当社として法に則り適正に処理することは重要だと考えてますので
今後、各種説明会には積極的に参加し、情報収集には努めていくと同時に
可能な限り早く処理をしたいと思ってます。



2016年3月8日火曜日

区分所有マンション理事会

大阪 日本橋にある不動産会社「常盤ビル」です。

2月末 当社が区分所有している「サウスパレス芦屋」の理事会に
出席してきました。実は、昨年5月開催の管理組合の定期総会より、
当社が役員の1人に選任されて、約2ヵ月に1回の理事会に出席
しています。


サウスパレス芦屋 正面玄関


区分所有マンションには、1棟所有の賃貸マンションと相違点や
共通点がありますが、マンションごとに特徴や雰囲気の違いが
あって色々勉強になります。

区分所有は特定の部屋を所有しているだけなので、共用部や建物全体の
維持管理は「管理組合」が責任をもって行わないといけません。
賃貸マンションとの大きな違いはこの「管理組合」の存在です。
区分所有者全員から組合の代表者(理事長)や役員(理事)を選任し
任期期間中に発生するさまざまな問題に対処していくわけですが、
費用のかかる大きな問題ほど管理組合として、区分所有者にきちんと
説明し、合意を得た上で対策、工事等 実行していく必要があります。
非常に手間がかかる手続きを経て問題を解決していく点が、1棟所有の
賃貸マンションとの相違点です。

1棟所有の賃貸マンションとの共通点は「建物・設備の維持管理」です。
外壁補修、貯水槽の清掃、エレベータの点検、共用部のさまざまな修繕等 
専有部以外の建物・設備の維持管理に必要な内容はほとんど同じです。
当社としては、業者、工事内容やその見積がどうなっているかが、他の物件
の場合と比較できるので何かと勉強になります。

一般的には管理組合は、管理会社と契約して日常業務を委託し、理事会や
定期総会にも管理会社を関与させることが多いのですが、管理会社なしで
自主管理で運営しているマンションもあります。
又、定期総会で活発な意見・質問が交わされるところもあれば、ほとんど意見
も出ずに簡単に総会が終わるところもあり、マンションによってさまざまなのも
面白いところです。

今回の「サウスパレス芦屋」については、区分所有者に意識の高い方が多く、
総会では活発な質疑応答が展開されます。又、現理事長や管理会社の担当者
が非常に熱心な方なので理事会に参加すると大変刺激を受けます。
こういう活動も結局、当社の管理物件の運営にも活かせるので、可能な限り
区分所有マンションの仕事にも関わっていきたいと考えてます。